買ってしばらくたったお米の袋を開けたら、虫が!
お米をしまいっぱなしにしていた棚を開けたら、虫が!
米びつにちゃんと移し替えていたのに、虫が!
こんな経験ありませんか?
お米に虫が発生するなんて…。不良品??
いえ、いえ、ちょっと待ってください。
お米に虫がつくのを100%防ぐことは不可能
お米の虫は、稲の段階でお米に卵を産み付けるので、無農薬のお米の場合、これを100%防ぐことは実は不可能なんです。
100%防ぐには、バンバン農薬を使うしかありません。でも、虫も寄り付かないような農薬まみれのお米が、果たして良いお米と言えるでしょうか…
当店で扱う【こうのとり育む大地米】は、JASの有機認証を受けた農家さんのお米なので、無農薬です。
(※有機と無農薬は厳密には違いますが、ここでは分かりやすく「無農薬」としています)
無農薬のお米に虫はつきものなのですが、異物除去技術の発達や、収穫後の保管管理を徹底することで、出荷するときのお米に虫が入っているということは、ほぼありませんのでご安心くださいね。
ご購入後に、外から虫が侵入しないよう対策することと、虫の卵をふ化させないようにすることで、虫の発生は防ぐことができます。
お米に虫を発生させないポイント3つ
お米を購入したら、まずはお米に虫を発生させないよう、保管方法に気を付けることがとても重要です。
お米は、保管方法さえ間違えなければ、虫が発生するということはありません。
3週間から1ヶ月で食べきれる量を買う
そのお米、買ってからどれぐらいたちますか?
お米は、3週間から1ヶ月ぐらいで食べきれる量を買うようにしましょう。
と言うのも…
【こうのとり育む大地米】の農家さんは、収穫後のお米は貯蔵庫で徹底管理されています。
ですが出荷後は、お米にとってのベストな環境ではなくなるので、劣化がどうしても進んでしまうからです。
虫が発生するリスクが増えるというだけではなく、お米の味にも影響が出るので、購入後のお米の長期保存は避けましょう。
お米は1合が約150gなので、毎日1合ずつ炊くとすると3週間で約3kg、1ヶ月で約4.5kgです。毎日2合炊くなら1ヶ月で約9kgです。
ご自身やご家庭の消費量を振り返って、1回の購入量の目安にしてみてください。
密閉容器に入れ替える
買ってきた袋のまま保存していませんか?
お米を購入したら、必ず米びつなどの密閉容器に入れ替えましょう。
米袋には小さい穴がたくさん開いていて、空気を通すようになっています。この穴から虫や湿気が侵入する可能性がありますので、保存には密閉性のある容器が必要です。
冷蔵庫での保存がベスト
虫を発生させないために一番大切なのが、温度と湿度管理です。
冬の間は、暖房器具の影響を受けない冷暗所で、春から秋にかけては冷蔵庫での保存が安心です。
お米につく虫は、23℃以上で活発化すると言われています。逆に15℃以下ではほとんど活動できません。
なので、できれば15℃以下で保管するのが安心です。
厳密に温度や湿度の管理をすることはなかなか難しいですが、人が不快に感じる暑さや湿度、またはエアコンを付けたり窓を開けたりしないと暑いと感じる環境は、虫にとっては最適な環境だということを、基準にすると良いです。
お米に虫が発生した時の対処法
お米の虫対策は、保管環境に気を付けることで、虫の発生を未然に防ぐことが第一です。
…が、そうは言っても、虫が発生してしまった時は、どのように対処したら良いでしょう。
発生した虫の量にもよりますが、少しぐらいの虫の発生なら、わざわざお米を全部捨てるのはもったいないことです。また、その必要もありません。
お米につく虫は、毒や菌を持っているわけではないので、たとえ見過ごして食べてしまったとしても、何ら問題はありません。だからと言って、虫のついたお米を見たり食べたりするのは、決して気分が良いことではありません。
なので、これからご紹介するステップで虫の再発防止に取り組んでみてください。
まずは虫を追い出す
虫の出たお米をまずは新聞紙やビニールシートなどの上に広げて2~3時間、日にさらしてください。そうすると、虫は光に反応してみな逃げ出します。
このとき、直射日光にあてたり、長くさらしたりすると、お米の水分が抜けてパサパサのご飯になってしまうので、日陰で2~3時間が目安です。
お米の保存方法を見直す
お米から虫を追い出すことができたら、これまでの保存環境を見直して、二度と虫を発生させることのないようにしたいですよね。
容器は密閉できるもので。
保存場所は、できれば冷蔵庫が望ましいです。
正しい保存方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考になさってください。
参考記事
炊く前にお米をよく洗う
お米を炊く前に、いつもより丁寧にお米を研ぎましょう。
虫は成虫も幼虫も水に浮くので、もし残っている虫や虫の死骸が浮いてきたら、丁寧に取り除いてください。
また、欠けている米粒や、虫が食って変色しているような米粒も、見つけたら取り除きましょう。
虫が食ったお米を食べても特に問題はありませんが、味や食感に影響するので、なるべく取り除いた方が、おいしくお米をいただけます。
お米の虫対策|まとめ
いちばん大切なのは、お米に虫を発生させないこと。
次の3つのポイントをおさえましょう。
- 3週間から1ヶ月ぐらいで食べきれる量のお米を買う
- お米を買って来たら、米びつなどの密閉容器に移し替える
- 冷蔵庫での保管がベスト。無理なら風通しの良い冷暗所で保管する
もしお米に虫が発生してしまっても、慌てず対応する。
次の3ステップで、虫の再発を防ぎましょう。
- お米を新聞紙やビニールシートの上に広げ、日陰で2~3時間干す。虫が逃げ出します。
- これまでのお米の保存容器と保存場所を見直す
- お米を炊く前に、念入りに研ぐ。浮いてきた虫や虫食いの米粒は丁寧に取り除く